はじめに

ERP選定の出発点は、**「今の業務がどうなっているか(As-Is)」**を正確に把握することです。しかし、現場の暗黙知を引き出し、図に落とし込む作業は、最も時間がかかるフェーズのひとつです。
ERPilotは、AIヒアリングとスイムレーン形式の業務フロー図で、この課題を解決します。


AIヒアリング——Geminiが業務を対話形式で引き出す

対話形式のヒアリング

Google Gemini 1.5 Pro による対話形式のヒアリング機能を搭載。業務分類(大分類・中分類・小分類)を踏まえた業務ヒアリングを自動実施します。

業務領域別テンプレート

販売・購買・在庫・製造・物流・経理など、業務領域別のテンプレートを搭載。ヒアリングのたたき台として活用できます。

セッション管理

セッション単位で会話履歴を保存。ヒアリング完了後にサマリーを自動生成し、次の業務フロー作成のインプットに使えます。

Wow機能:テキストや要件をAIが解析し、業務フロー図やRFPの下書きを瞬時に生成。要件定義の工数を大幅に削減できます。


業務フロー(スイムレーン図)——As-Isを直感的に可視化

スイムレーン形式

部門ごとにレーンを分けたスイムレーン形式で、As-Is業務フロー図を作成・編集できます。

ノードタイプ

  • タスク
  • ゲートウェイ(分岐)
  • 開始・終了

業務ノードに紐づけられる情報

紐づけ項目 説明
担当部門 レーン設定
使用システム 現行・検討中のシステム
関連帳票 業務で使用する帳票
関連仕訳 会計仕訳
関連課題 業務上の課題・リスク
業務頻度 随時・日次・週次・月次・四半期・半期・年次

その他の便利機能

  • 業務セット(バリアント)管理:「通常フロー」「例外フロー」など複数フローを1プロジェクトで管理
  • 矢印のカスタマイズ:接続点(上下左右)をD-pad UIで直感的に設定
  • Mermaid.js / JSON形式でのエクスポート
  • 承認機能・バージョン管理

業務一覧・帳票・仕訳——フロー図から派生データを管理

業務一覧

業務フロー上の全タスクをリスト形式で一覧表示。業務内容・担当部門・頻度・承認フラグ・条件分岐を確認でき、Excelダウンロード(出力項目選択対応)も可能です。

帳票管理

帳票名・メディア種別・ステータス・重要度を管理。業務フローのノードや業務分類と紐づけて表示します。

仕訳一覧

借方科目・貸方科目・業務ノードを連携。経理業務の可視化にも対応しています。


課題・リスク管理——業務フローと連動した課題整理

  • 課題名・優先度・ステータス・担当部門・詳細
  • 業務分類(大分類・中分類・小分類)との紐づけ
  • 高度フィルタリング(キーワード・優先度・ステータス・部門・業務分類)
  • 承認機能・変更ログ
  • Excelダウンロード

業務フローのノードに課題を紐づけることで、**「どの業務に、どんな課題があるか」**が一目で分かります。


マスタ管理——プロジェクトの土台を整える

業務整理の前に、マスタを整えておくと効率が上がります。

マスタ 用途
部門 業務フロー・課題のレーン設定
システム 現行・検討中のシステム一覧
業務分類 大分類・中分類・小分類の3階層
科目 借方・貸方科目(仕訳一覧)
インパクト評価基準 To-Be提案の評価定義
要件重要度 機能要件の重要度レベル

CSV一括インポートに対応。サンプルCSVのダウンロード機能もあり、既存データの移行がスムーズです。


導入の流れ(業務整理編)

1. プロジェクト作成
└ 業種テンプレートを選択 → 部門・業務分類・帳票サンプルが自動生成
2. マスタ登録(CSVインポート対応)
└ 部門・システム・業務分類・科目を一括登録
3. AIヒアリング
└ AIが業務内容をヒアリング → サマリーを自動生成
4. 業務フロー作成
└ スイムレーン形式でAs-Is業務を可視化
└ 課題・帳票・システムをノードに紐づけ


まとめ

ERPilotの業務整理機能は、AIヒアリングで暗黙知を引き出し、スイムレーン図で可視化し、課題・帳票・仕訳と連動する一連の仕組みです。ExcelやPowerPointに散在していた業務情報を、ひとつのプラットフォームに集約できます。
次回は、可視化した業務をもとに「要件」を整理し、RFI/RFPへつなげる機能をご紹介します。